フッ素って安全?子どもの虫歯予防に使って大丈夫?
2020年1月11日
皆さん、こんにちは。
神戸市須磨区の須磨公園駅にある、谷山歯科クリニックです。
お子さまのむし歯予防に「フッ素塗布」を考えながらも、「フッ素って安全?」「そもそもフッ素って何?」という疑問をもっている親御さんもいらっしゃることでしょう。
ここでは、フッ素による予防の安全性・有効性についてお話ししたいと思います。
フッ素とは、自然界に存在する元素のひとつです。
フッ素のむし歯予防に対する有効性・安全性は、半世紀以上に渡って研究が行われており、その結果に基づいてWHO(世界保健機関)やFDI(国際歯科連盟)でも利用を推奨されています。
何についても過剰摂取すると、本来の良い効果を得にくくなるのと同様で、フッ素も規定量を正しく使用していれば、お子さんのむしh問題ありません。
フッ素がむし歯予防に有効なのは、歯を強化する働きをするからです。
歯は、食事をすると、表面の成分が溶け出す仕組みになっています。そして、唾液に含まれるカルシウムイオンとリン酸イオンで表面のエナメル質が修復されることを繰り返します。
これを「再石灰化」といいます。この再石灰化のサポート&強化に役立つのがフッ素です。
まだほんの初期の、むし歯になりかけている状態の歯なら修復されて治ることがあるほどです。
フッ素は再石灰化を促進します。歯質の主成分であるハイドロキシアパタイトと結びつき、フルオロアバタイトという硬い構造に変化して表面のエナメル質を強化します。
そして、むし歯菌の活動を弱め、むし歯になりにくい状態を保ちます。
自宅でも、フッ素入りの歯磨き剤や洗口剤を使って、フッ素ケアができます。
ケアの後に口をすすぎすぎるとフッ素がすべて流れてしまうので、口をすすぐのは軽く1回だけで大丈夫です。
毎日の自宅でのケアと、定期的な歯科医院でのケアを併用すれば、むし歯を予防し、歯をどんどん強化していくことができるでしょう。
谷山歯科クリニックでは、お口の状態に合わせた効果的なフッ素ケアの方法をアドバイスしています。ご家族の皆さんでご来院ください。