キシリトールガムでむし歯予防!ガムの選び方・噛み方
2019年12月1日
皆さん、こんにちは。
神戸市須磨区の須磨公園駅にある、谷山歯科クリニックです。
「キシリトールがむし歯予防に良い」という情報は、テレビCMなどの影響もあってご存知の方が多いのではないでしょうか?
キシリトールが配合されたガムをむし歯予防のために摂る場合、ガムの選び方や摂り方に気をつける必要があります。
ここでは、キシリトールガムの選び方や、噛むタイミングについて説明したいと思います。
キシリトールは、白樺などに含まれる成分からつくられた天然由来の甘味料です。
FAO(世界食料農業機関)・WHO(世界保健機関)・合同食品添加物専門家委員会(JECFA)といった公的機関でも、安全性の高さが認められています。
ただし、大量に摂取しすぎると下痢を起こすことがあるので気を付けましょう。
むし歯菌の代表格であるミュースタンス菌は、お口の中に残された糖を取り込んで増殖し、酸を出して歯を溶かします。
ガムやタブレットで摂取したキシリトールがお口に入ってくると、ミュースタンス菌が糖として取り込みます。けれども、キシリトールではミュースタンス菌の増殖には役に立ちません。その無駄な行為を繰り返しているうちにむし歯菌が減少し、むし歯の発症を抑制するのです。
さらにキシリトールは、歯の再石灰化作用をサポートするため、歯の強化にも役立ちます。
キシリトールガムでむし歯予防の効果を得たい場合、含有している糖の50%以上がキシリトールであることが重要です。
市販のものでは、なかなかそこまでの含有量はありません。その分、長く噛む必要があります。20~30分くらい噛み続けるとよいでしょう。
歯科医院でのみ取り扱いのあるガムは、キシリトール90%以上含有しているものが多いので、そこまで時間をかけて噛まなくても大丈夫です。
キシリトールガムを噛むタイミングは、食後30分以内に2粒ずつくらいの摂取が適量です。
また、噛んだ時に出る唾液はすぐに飲み込まず、お口全体にいきわたるようにするとよいでしょう。
優れたパワーを発揮するキシリトールですが、歯垢や汚れを除去することはありませんので歯磨きの代わりにはなりません。
毎日の歯磨きや、歯科医院でのメンテナンスはこれまで通り行う必要があります。
谷山歯科クリニックでは、お口の状態に合わせたケア方法のアドバイスを行っています。一緒にむし歯予防を行っていきましょう。
医療機関専売のキシリトールガムをご希望の方は、受付でお声掛けください。